あたしは上手に生きられない。 上手く生きようとも思わない。あたしが生きているその様は、あなたにはとても滑稽で哀れに映るかもしれない。だって、あたしの心はイビツすぎるから……。ねぇ? あたしの心、覗いてみる?
基本的にBAD ENDが多いです。
取り壊されるアパートを眺める女性、そこへひとりの青年が話しかけ……彼女によって語られる、昭和の古い木造のアパートを舞台にした、彼女の半生記。
彼女は決して好き好んでその立ち居地に居たわけではないのです。彼女は笑われながらも、本当はあの娘みたいになりたいと心の中で思っていました。だから、あるとき彼女は自分自身を変えることにしたのです……。
彼と彼女は結婚の約束をしていました。それなのに、彼は彼女に自分の婚約者だといって、女性を紹介します。それは、彼女にとって耐えられないくらいの裏切りでした……。
彼女はとてもナルシストで、それ故にこの世の美しいものだけを愛していました。あるとき彼女はひとつの林檎に魅せられてしまいます……。
※汚物注意。
ガラスの瞳の人形を集め、撮影するのが生きがいの彼女。そんな彼女の前に、あるとき彼女のお気に入りの人形そのものの姿をした青年が現れます……。
人形を愛する人たち、それぞれの愛し方を描いた短編集。